EOSシリーズ 3つの「6」徹底比較

2023年3月12日

今回の自由研究は、こちらで行きたいと思います。

EOSシリーズにおける3つの「6」を徹底比較しちゃいます!

これ、実は夏前に公開予定の方向でいたのですが、ずっと温めてました(笑)
小学校・中学校が夏休みと言う事もあり、自由研究と言う事でこのタイミングでご紹介しちゃいます。

登場カメラ紹介

・EOS 6D Mark II

2017年に発売されたキヤノン製の一眼レフカメラ。エントリー向けフルサイズ一眼レフの「EOS 6D」の後継機種となる。
フルサイズ機としては初のバリアングル式液晶を採用。

 

・EOS M6 Mark II

2019年に発売されたキヤノン製ミラーレス一眼カメラ。「EOS M6」の後継機種となる。
「EOS M6」のコンパクトさをそのまま活かし、4K動画対応や連写性能向上などフラグシップモデルに近づいた。

 

・EOS R6

2020年に発売されたキヤノン製フルサイズミラーレス一眼カメラ。EOS R SYSTEMの新しいスタンダードモデルに位置する。
SDカードが2枚挿入可能など、スタンダードモデルらしくない一面を持つ。

 

比較1:外見

外見はEOS 6D Mark IIとEOS R6は如何にも「カメラ」という感じはするが、EOS M6 Mark IIはコンデジの様にも見える。
他2機種と比べるとファインダーが無いと言うのが大きな特徴と言える。

 

比較2:機能

続いてそれぞれの機能を見てみよう。
簡単に機能などを表にまとめてみたのでご紹介する。

まず、それぞれのセンサーサイズとレンズマウントではあるが、センサーサイズは6D Mark IIとR6はフルサイズで、M6 Mark IIはAPS-Cと言う若干小型のセンサーを用いている。
フルサイズとAPS-Cでは画質に若干差が出るので、この点は後述する。

レンズマウントは6D Mark IIがEFマウント、M6 Mark IIはEF-Mマウント、R6はRFマウントとそれぞれマウントの規格が異なっている。
ただし、EF-MマウントとRFマウントにはEFマウントのレンズを装着出来るマウントアダプターが用意されており、3機種全てでEFマウントレンズを共有することが可能。
レンズ資産を生かせる点が良いところである。

液晶モニターは6D Mark IIとR6がバリアングル式なのに対し、M6 Mark IIはチルト式を採用。

M6 Mark IIの液晶モニタは上に180度向けることが出来るので自撮りはOKだが、外付けのファインダーを取り付けると自撮りが不可能なため注意が必要である。

連写速度はM6 Mark IIとR6が上である。特にM6 Mark IIはEOS-1D Xシリーズ並みの14コマ/秒の連写速度(※)があり、EOS Mシリーズでは最も連写速度の高い機種である。
R6も負けじとメカシャッターで12コマ/秒と高速だが、電子シャッターになると20コマ/秒に上回り更に高速化する。
6D Mark IIは6.5コマ/秒と遅めだが、鉄道撮影ではそこまで気にならなかった。エントリー機故の宿命と言って良いだろうか。

手ブレ補正はR6のみ唯一のボディ内手ブレ補正を採用し、他2機種は採用していない。
ただし、M6 Mark IIにはレンズによって「デュアルセンシングIS」が利用出来るため、R6程では無いがボディ内手ブレ補正が無くともレンズ・ボディの手ブレ補正効果が体感出来る。

AF方式は6D Mark IIのファインダーのみ位相差AFを採用しているが、測距点は45点。EOS 6Dの11点からは向上しているものの、ファインダーの全エリアまでは測距できない。
ライブビューは「デュアルピクセルCMOS AF」を採用し、全エリア測距が可能。
M6 Mark IIとR6も同じAF方式だが、R6のみ「デュアルピクセルCMOS AF II」を搭載。AFの性能はR6の方が上である。

動画記録は6D Mark IIがフルHD止まりなのに対し、M6 Mark IIとR6は4Kに対応。R6については4K30fpsに加え4K60fpsの動画にも対応している。
(M6 Mark IIとR6はフルHDでも撮影出来ます)

 

比較3:画質

・EOS 6D Mark II

6D Mark IIは2620万画素・フルサイズセンサーを持ち、DIGIC 7の映像エンジンを搭載。
全体的に解像感が良好である。

アップで見ても特に色潰れやノイズも起きていない。

 

・EOS M6 Mark II

M6 Mark IIは3250万画素・APS-Cサイズのセンサーを持ち、DIGIC 8の映像エンジンを搭載。

3000万画素クラスと言うこともありAPS-Cとしては良好だが、解像感はフルサイズ機から比べるとやや劣る。

 

・EOS R6

R6は2010万画素・フルサイズセンサーを持ち、最新のDIGIC Xの映像エンジンを持つ。
フルサイズとあってか解像感は良好。

アップで見ても6D Mark IIとほぼ同等な解像感。2010万画素ながら優秀と言える。

 

まとめ

この3機種に関して、大きさこそ差はあるものの、機能面は6D Mark IIが古いと言うこともあり負けている印象を受けた(仕方あるまい)。
画質については画素数が低いR6であっても、解像感はほぼ同じレベルと言っても良い。APS-CのM6 Mark IIは画素数と映像エンジンがアップしたことで画質が向上しており、フルサイズ機に近づいてきたと思われる。

本体の大きさ・重さについてはM6 Mark IIが優れているが、RFマウント機のR6も本体こそ大きいものの、レンズの小型化により荷物を軽くすることに成功している。
この点を比べると一眼レフ機の6D Mark IIは重そう・・・の印象を受けやすいだろう。

  • 携帯性重視→EOS M6 Mark II
  • 画質重視→EOS 6D Mark II、EOS R6

と考えた方が無難と言える。

 

皆さんも是非「EOSシリーズ 3つの「6」」を手に取ってみてください。

 

※「RAWバーストモード」を使用すると30コマ/秒で連写可能。