朝日新聞カメラマンの発言にぶっ込む

2023年3月12日

朝日新聞カメラマン「圧縮マン」、望遠レンズは印象操作と認める:福留庸友・西畑志朗
https://www.jijitsu.net/entry/bouen-assyukukouka

昨日の記事で「圧縮効果」を深掘りしたが、今日はその朝日新聞の「圧縮マン」がTwitterで反論したとのことで、当HPにてぶっ込んでいくことにする。


まずはツイートの内容から。

蜜に見える望遠写真の反論として出てくる広角レンズの写真だって逆印象操作だからね。当然同じ場所で同じ時間に撮っても使うレンズで印象は変わる。
50ミリだって写す瞬間さえ選べば蜜も閑散も作れる。大事なのはレンズの長さだけじゃない。何を伝えるか。急に変わらない通勤の現状は伝える価値がある。

(引用)朝日新聞「圧縮マン」のツイート
※「蜜」は「密」の誤りと思われます

↓私はこの発言に対し次のようなツイートをした。

https://twitter.com/a7nanago/status/1348262910213017602?s=20

私はツイート上で「50ミリにおける撮影」にぶっ込んだが、
ここでは50ミリの撮影に加えてツイートの内容を全てにぶっ込ませていただくことにしよう。


「蜜に見える望遠写真の反論として出てくる広角レンズの写真だって逆印象操作だからね。」
「当然同じ場所で同じ時間に撮っても使うレンズで印象は変わる。」

当たりと言えば当たりではあるが、印象操作をしている立場でこの発言は如何なものか。
確かに望遠と広角では印象は異なる。望遠レンズは遠くのものを写すだけでなく、画角が狭い事を生かし「圧縮効果」により背景を整理しやすい事と、背景がボケるので被写体を引き立たせる事が出来ると言う特徴がある。
逆に広角レンズは風景写真などに用いるケースが多いが、広い画角で壮大な世界を写し取ることが出来るのが大きな特徴。

以下に望遠と広角で撮影したものを紹介する。

1枚目は望遠(EF70-200mm F2.8L IS III USM)を用いて200mm側で撮影、2枚目は広角(17-35mm F2.8-4 Di OSD)を用いて17mm側で撮影したもの。
被写体は異なるが、望遠と広角で印象が異なることがお解りだろうか。

確かに印象こそ異なるものの、一般人から見て「逆印象操作だからね。」のコメントは怒りを買ってしまう事になりかねない。
このコメント自体で印象操作をしていること自体がバレてしまう。そこを上手くカバー出来なかったのだろうか。

 

「50ミリだって写す瞬間さえ選べば蜜も閑散も作れる。大事なのはレンズの長さだけじゃない。」

私がツイートでぶっ込んだところですね。
はっきり申し上げると「写す瞬間」や「レンズの長さ」ではなく「立ち位置」の問題。

ここからは単焦点レンズの話になるが、単焦点レンズはズームレンズと異なりレンズの焦点距離が固定されている。「ズームしないレンズ」(当たり前ですが・・・)と思っていただきたい。
では単焦点レンズはどうやって使うのかと言うと、基本的に「自分から動かないとダメ」と言うこと。
皆様も携帯やスマートフォンのカメラで撮影することも多いかと思うが、その背面や前面にあるカメラは「単焦点レンズ」(※)になっている事をお解りだろうか。
例えば「インスタ映えする写真を撮りたい!」という時に、良いものを撮りたいが為に携帯やスマートフォンを動かすか自分から離れたり近づいたりする。
それこそが単焦点レンズの正しい使い方。気づかないうちに自分でも単焦点レンズの使い方をマスターしている。

以下に単焦点レンズで撮影したものを紹介する。

1枚目は広角気味に撮影したもの、2枚目は接近して撮影したものである。
1枚目が「閑散」で2枚目が「密」と思った方が解りやすいだろうか。
両方とも35mmの単焦点レンズ(RF35mm F1.8 MACRO IS STM)を用いているが、これだけ印象が異なるのだ。

「写す瞬間」も何となくは合っている。
でもこれは「写す瞬間」ではなく「立ち位置」によって変化するため、「撮影する位置によって密も閑散も作れる。」とすれば伝わっただろう。
あと、単焦点レンズも広角から望遠まで多種多様なのでレンズの長さだけでないのは正解ではあるが、望遠単焦点レンズで「閑散」を撮影するのは相当離れないと不可能。
(まずやる方はいないだろうけど)

 

「何を伝えるか。急に変わらない通勤の現状は伝える価値がある。」

通勤の現状は急に変わらないが、それだけを伝えるのは「煽り」ではなかろうか。
通勤の現状だけでなく、感染症を疑問に思っている方や医療従事者の声を聞くなりして、正確な報道をするべきなのでは。
価値とかうんぬんの問題ではない。

 

「印象操作」の手口をバラしてしまった朝日新聞のカメラマン。この手口を認めてしまった以上「負け」は確定している。
「勝ち」にするにはまず偏向報道の見直しが必要であり、過去の歴史に泥を塗った案件を国民や政府に謝罪するべきではないだろうか。

※:アップルのiPhone 11や11 Pro・11 Pro Max、ソニーのXperia 1・5シリーズなどで広角・標準・望遠の各単焦点レンズが取り付けられており、それぞれの画角で撮影が可能。
「光学ズーム搭載」を謳うが、取り付けているレンズによってセンサーサイズが異なるため厳密的に「光学ズーム」ではない。