「圧縮効果」について更に深掘り

2023年3月12日

【画像】朝日新聞のカメラマンさん、望遠圧縮で品川駅の混雑を演出するも、「圧縮マン」と名付けられTwitterで叩かれるww
https://tsuisoku.com/archives/57578927.html

新型コロナウイルス感染症の記事で多く出て来た「密集した人々」ですが、ついに手口がばれると言う事態になりました。
記事内を見て貰えば解るかと思いますが、品川駅港南口側で朝日新聞の取材班が一眼レフ+望遠レンズで脚立に乗って構えていたんですね。
(機材はCanon EOS-1D X Mark II + EF600mm F4L IS II USM、Canon EOS-1D X Mark II + EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMと思われる)

この手口がばれたことで、Twitterユーザーからは「圧縮マン」とまで名付けられる事態に。


「圧縮効果」の件は以前の記事でも紹介しましたが、望遠レンズでは画角が狭くなるのでその効果をより強めてくれます。
以前の記事では目黒川沿い(目黒川さくらまつり開催時)と神宮外苑のいちょう並木、六本木けやき坂イルミネーション、夕暮れの浅草を例として取り上げました。

この記事では更に深掘りしていきましょう。

簡単に「圧縮効果」を理解する方法として、今回は人に見立てた乾電池を6本用意し、下図の様に並べてみました。

この図ではそれぞれの乾電池が互いに離れている様に見えますね。
さて、こちらの配置のままアングルを変え望遠寄りで撮影するとこうなります。

どうでしょうか!
あっという間に「密集状態」が作れてしまうでは無いですか!

これが「圧縮効果」によるトリックです。
メディアはこの「圧縮効果」を上手く使うことにより、あたかも悪影響を及ぼす内容がいとも簡単に出来てしまうんですね。

つまり、以前紹介したこの2枚についても視点を変えれば人々の間隔が離れている筈です。

望遠側にすると圧縮効果で面白い写真が出来ても、悪く使ってしまえば悪いものになる。
画角によるトリックさえ見破ってしまえば、後はこっちのものです。

朝日新聞は昔からそうだったけど、やることが卑怯だよね。