【交換レンズ使用レビュー】RF35mm F1.8 MACRO IS STM

2023年3月12日

レンズ使用レビュー第2弾はRFのマクロ!

今回はRFのマクロレンズ、「RF35mm F1.8 MACRO IS STM」をレビューしたいと思います。

見た目

単焦点レンズのため、非常にコンパクト。レンズの先端はEF-S35mm F2.8 MACRO IS STMのような形をしている。
マクロ撮影時の陰影防止と思われる。

(参考)EF-S35mm F2.8 MACRO IS STM

 

実機に取り付け

キットレンズとしても使われているEOS RPに装着。
単焦点レンズなので非常にコンパクトで重さも気にせず手軽に使うことが可能。小型フルサイズ機であるEOS RP用として相応しい。

 

実写

今回は実写もRPを使用。まずは2020年6月頃に撮影した飛鳥の小径のあじさい。
F1.8の開放で撮影した1枚だが、ピント合っている箇所は非常にシャープ。
通常、F1.8の開放になるとピントの合っている箇所でもややボケ感が出るような眠たい写真になるが、このレンズはそうでもない。
背景のとろけるようなボケはF1.8の感じが非常に良く表れている。

F1.8のボケ感が一番良く分かる写真。
手前のあじさいの花がより引き立って見えるのがお分かりだろうか。

F1.8開放になると悩まされるのが「パープルフリンジ」。この写真ではそれが顕著に出ている箇所がある。

写真左上部分を拡大したところ。葉の縁や柵のポールなどに紫色の線が出てしまっているのがおわかりだろうか。

接写が得意と言う事で、あじさいの花を食べているハナムグリを撮影。これのみF値は4です。(虫が苦手な方、申し訳ございません)
0.5倍まで撮影可能なハーフマクロのため、EF-S35mmの様なレンズを物に触れるぐらいに近づけて撮影(等倍マクロ)することは出来ないが、ある程度近づけて撮影出来るのがこのレンズの良いポイント。
もし写真のような昆虫を等倍マクロで撮影したいなら、マウントアダプターを用いてEF100mm F2.8L・シグマの70mmマクロ(カミソリマクロ)またはタムロンの90mm(タムキュー)を使用した方が無難。また、マクロ撮影時には画素数は落ちるものの1.6倍クロップの併用もおすすめしたい。

縦アングルだが、神田須田町をストリートスナップ。
絞り値はF2.2。F2.2でもここまでカリカリシャープとは恐れ入った。

 

注意点とその他情報

このレンズの注意点は開放F値の時にパープルフリンジが出やすいところ。気になる場合は画像処理ソフトで補正をかけるか、RAW撮影して現像処理の際にパープルフリンジを低減する処理をかけてあげよう。
Lレンズでは無いので防塵防滴機構が備わっていません。雨天や強風の撮影時はご注意。
また、レンズフードは別売りでEF40mm F2.8のようなコイン型のものを使用。見た目を良くしたいならライカ風フードにするか他のフードを取り付けた方が最善。
(ちなみに管理人はライカ風フードを装着して利用しています)

 

感想

解像感は単焦点レンズとしては優秀。F1.8でもここまでカリカリシャープで撮影出来るのは非常に素晴らしい。シグマレンズとも1対1勝負出来そう?
軽量と言うこともありEOS RPと非常に相性の良いレンズと言える。35mmの焦点距離は携帯電話やスマートフォンのカメラでも使われており、スマホのカメラじゃ物足りないな・・・と思う方におすすめしたい。

長所:手軽に扱える、軽量、解像感が非常に良い
短所:開放F値ではパープルフリンジが出やすい、防塵防滴機構がない、ズームしない
管理人評価(★5つで満点):★★★★★