【交換レンズ使用レビュー】RF24-240mm F4-6.3 IS USM

2023年3月12日

レンズ使用レビュー第1弾はこちら!

今回はRFレンズ唯一の高倍率ズーム、「RF24-240mm F4-6.3 IS USM」をレビューしたいと思います。

見た目

寸胴な感じのRF24-105mm F4 L IS USMやRF28-70mm F2 L USMと比べるとスリムな印象を受ける。

 

実機に取り付け

「EOS RP RF 24-240 USM レンズキット」として購入したもののため、RPに装着。
最初の見た目で「スリムな印象」と申し上げたが、これは言うまでも無い。
しかし「スリム」と言う言葉には騙されないで欲しい。このレンズの重さは約750g。RF24-105mm F4 L(700g)よりも重いのだ。
そのため軽量級のEOS RPでは前側が重くなるので本末転倒になることも。R5・R6・R・Raであればある程度重さがあるのでほぼ問題無さそうだが、RPの場合はRF35mm F1.8かRF24-105mm F4-7.1の方が重さも最適な装備と言える。

 

実写

実写はRPではなくRを使用。これは弁天堂をバックにあじさいを撮影したもの(2020年6月撮影)。
焦点距離100mm、絞り値はF5.6。全体的な解像度はRF24-105mm F4 L並と言われるが確かにその通りだった。

中央付近を拡大。蓮の葉がしっかり解像出来ていることが分かる。
Lレンズにも匹敵するぐらいの解像感。

隅(左上)を拡大。ここがやや眠たい印象。高倍率ズームの宿命と言っても良いだろうか。
一部色収差が出てしまっているものもあったので、気になる方は画像処理ソフトで補正をかけた方が最適。

 

注意点とその他情報

注意点として歪曲補正がカメラ側でも効かない事。カメラのメニュー画面では歪曲収差補正が灰色表示になってしまう。気になる方は画像処理ソフトで補正をかけてあげよう。
また、MF(マニュアルフォーカス)への切替がややこしいことが気になった。フォーカスとコントロールリングが一体化した事による欠点と言える。
更に多重露光撮影が対応出来ない点である。多重露光撮影するのであればこのレンズ以外で撮影しよう。
キヤノン純正品で高倍率ズームと言えば、EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS USMやEF28-300mm F3.5-5.6L IS USMの2つしか発売されていなかったが、RF24-240mmの登場で3種類に拡張。
特に10倍以上の高倍率ズームとしては、今は生産終了となっているEF-S18-200mm F3.5-5.6 IS以来。フルサイズ対応となればEF28-300mm以来となるがEF28-300mmは約1.7kgと重いものであったため、それから比べるとかなり軽量化出来ている。

 

感想

解像感はRF24-105mm F4 L並と言われているが、これは言うまでも無かった。周囲の眠たさを気にしなければある意味「隠れLレンズ」としても相応しいのでないだろうか。
旅先では荷物を減らしたいと思う方も多いので、RFマウント機でこのレンズが1本あれば撮影は賄えそう。

長所:レンズ交換無しで広角~望遠を賄える、解像感がLレンズ並
短所:色収差や歪曲が出る、MFへの切替がややこしい、多重露光撮影が出来ない、レンズがやや重め
管理人評価(★5つで満点):★★★★☆