EOS R5/R6 正式発表!(その2:EOS R6編)

2023年3月12日

昨日はEOS R5を紹介しましたが、今日はEOS R6を紹介します!

EOS R6

続いて「EOS R6」を。
「6」の数字が与えられていることから皆さんもお分かりかと思いますが、フルサイズ入門者向けの「EOS 6Dシリーズ」のミラーレス一眼版になります。

大きな特徴としては以下の通り。

  • 高感度と高速性能を実現したフルサイズセンサー搭載
  • ボディ内手ブレ補正の採用
  • AF性能の向上
  • 動画性能の向上
  • 操作性の向上

以上の5項目になります。
では上から順番に説明していきましょう。

高感度と高速性能を実現したフルサイズセンサー搭載

EOS R6は、EOS R5同様35mmフルサイズセンサーにDIGIC Xの組み合わせですが、画素数が2010万画素に下がっています。
搭載されているセンサーは上級モデルの「EOS-1D X Mark III」がベース。画素数は下がっているものの、DIGIC Xのノイズ処理により高感度撮影時でもクリアな映像表現が可能となっています。
連写性能に関しては最高20コマ(電子シャッター時、メカシャッターは12コマ)と「R6」を名乗りながらEOS R5とほぼ同等の性能を有しています。
また、常用ISO感度がキヤノンのカメラでは最高のISO102400を達成。暗いシーンでも明るく撮影することが可能になりました!
その他、R5でも採用されている「HEIF」形式での記録も可能です。

ボディ内手ブレ補正の採用

キヤノンの一眼レフやミラーレス一眼では長らく採用が無かった「ボディ内手ブレ補正」が、このEOS R6でも採用!
この手ブレ補正は5軸タイプで、手ブレ補正機構を搭載したRFレンズを装着した場合、最高で8段(※)の補正効果が得られます。
なお、手ブレ補正機構を搭載していないレンズ(RF/EF両方とも)でもボディ内手ブレ補正が作動(※)するので、手ブレを気にせず安心して撮影することが可能になりました!
動画電子手ブレ補正も採用されています。

AF性能の向上

EOS R6ではAFが最新のものに変わり、R5同様の「デュアルピクセルCMOS AF II」に変更。
この機能搭載でAFの測距範囲が画素いっぱい(100%)となり、全画素で測距が可能となりました。
また、「EOS iTR AF X」の搭載で人物をはじめ、動物の瞳AF(犬・猫・鳥)にも対応。
更に低輝度での合焦限界が「EV-6.5」に変わりました!

動画性能の向上

EOS R6は4K動画が向上し、新たに「4K 60fps」の撮影が可能に! R5同様クロップなしで撮影が可能となりました。
更にフルHDで120fpsのハイフレームレート撮影、Log撮影(Canon Log)が可能になっています。それに加え、常用ISOが25600まで向上。暗所でも撮影が可能に!

操作性の向上

EOS R6は、R5同様従来のEOS 5Dシリーズの操作性に加え、EOS Rの操作性を融合させています。
Rで背面にあったマルチファンクションバーの代わりにマルチコントローラー(ジョイスティック)、サブ電子ダイヤルを初搭載。軍艦部の液晶画面が無くなった代わりにモードダイヤルを採用。
更にカードについてはデュアルスロットとなり、EOSシリーズ初のSDカード2枚が挿入出来る仕組みとなっています。
重さはRPまでは及ばないもののわずか598gと軽め。バッテリー・カードを含めても約680gと軽量化に貢献。

EOS R6についてざっと説明しました。
R5・R6で共通している機能がありますが、比較するとR5にないものやR6にないものなど撮影者にとっても悩ましいカメラになりそうですね。
今後実機に触れた感想をHPに掲載しますので、それまで心の中に留めておいていただければと思います。

ではまた。

【お詫びと訂正】
当記事の初回掲載時、動画性能向上の項目で120fpsのハイフレームレート撮影を「4Kでは」と紹介しましたが、
正しく「フルHDで」になります。
誤解を与える内容を掲載してしまったことについてお詫び申し上げるとともに、内容を訂正いたします。

※:RF600mm F11 IS STM、RF800mm F11 IS STMは対象外