【物撮りに相応しいのは?】焦点距離35mmレンズ対決!

2023年3月12日

新型コロナウイルス感染が騒がれる中、ついに外出自粛までも発表されました。
外で思いっきり撮影出来ない・・・と思っている方もいらっしゃるはず。撮影は「物撮り」であれば外出しなくても室内でも出来ます。
今回は自宅でもできる「物撮り」に相応しいレンズとして、焦点距離35mmのレンズを比較してみました。

今回使用する機材はこちら。

本体:EOS R
レンズ1:EF35mm F2 IS USM
レンズ2:EF-S35mm F2.8 マクロ IS STM
こちらの機材を利用して撮影していきます。

そして被写体はこちら。

貨物のコンテナとダンボードがコラボしたフィギュアです。

レンズ1(EF35mm F2 IS USM)

まずは「EF35mm F2 IS USM」を利用して撮影。
ピントの合う最短撮影距離(24cm)に合わせると大体こんな感じの距離感。

実際に撮影した写真がこちら。
F値は開放のF2に合わせているため、背景は完全にボケますね。ただ、被写体の黒つぶれが気になります。
APS-C機であれば換算で56mmになるのでもう少しアップ気味になりますが、フルサイズ機ではこれ以上近づけられません。

レンズ2(EF-S35mm F2.8 マクロ IS STM)

今度はマクロレンズである「EF-S35mm F2.8 マクロ IS STM」を利用して撮影。
最短撮影距離は13cmなので、限界まで近づいてみました。

マクロレンズなのでここまで「どアップ」で近づくことが可能!
ただ、ここまで接近するとピント合わせが難しくなるので、ピントを合わせる際はオートフォーカスよりマニュアルフォーカスがおすすめ。

横から見るとこんな感じ。被写体にかなり接近していますね。
「MACRO」を謳うズームレンズでもここまでは近づけられません。

「EF-S35mm F2.8 マクロ IS STM」はマクロレンズとしてではなく、35mm換算56mm相当(※1)の単焦点レンズとしても使用可能なので室内のスナップ撮影も難なくこなせます。
F2.8なのでEF35mmより若干暗めですが、マクロライトがあるので明るさを調整すれば黒つぶれも無く撮影出来ます!

結果としてはどちらもほぼ問題ないように見えますが、私としては「EF-S35mm F2.8 マクロ IS STM」に軍配を上げたいと思います!
「EF35mm F2 IS USM」も可能と言えば可能ですが被写体の黒つぶれが気になったので、マクロライトで明かりを補える「EF-S35mm F2.8 マクロ IS STM」がテーブルフォトをはじめとした物撮りには最適でしょう。
また、接写撮影も可能と言う点が一番大きいとも言えますね。

ちなみに私が当HPでカメラを紹介(特に開封)する時は、殆ど単焦点レンズを使用して撮影しています。
ズームレンズで撮影する場合レンズを伸ばすと重さが変わるので、手を動かすだけでアングルを変えられる単焦点レンズを使うようにしています。
今回は広角寄りの焦点距離35mmのレンズをご紹介していますが、フルサイズ機で物撮りする場合は50mm辺りでもほぼ問題ないかと思います。

室内で物撮りをする場合のレンズの選び方は、

  • 焦点距離は35mm~50mm程度(APS-C機の場合は22mm~35mm程度)
  • 開放F値が低いレンズ(暗くてもF3.5程度であれば問題ない)

となります。
上記は一眼レフやミラーレス一眼の例ですが、コンデジの場合は明るさ調整可能なデスクライトを照明代わりにすれば上手く撮影出来るはずです。
皆さんもこの機会に是非「物撮り」に挑戦してみてください。

なお、今回紹介した「EF-S35mm F2.8 マクロ IS STM」はAPS-C機に対応したレンズのため、フルサイズ機(※2)では使用出来ません。
購入される場合はAPS-C機かEOS Rシリーズ(※2)のボディを購入するようにしましょう。

※1:APS-C機に取り付けた場合。
※2:フルサイズ機でもEOS Rシリーズの場合は「マウントアダプター EF-EOS R」を取り付ければ撮影可能。ただし、自動的に1.6倍クロップモードとなる。