京成3100形営業運転開始
成田スカイアクセス線用の新車両、10月26日デビュー。
今年の春に導入発表された京成の新形式「3100形」。
その先陣を切って登場した3151編成と3152編成が、ダイヤ改正当日となる10月26日から営業運転を開始!
当日は3151編成が09K(1)、3152編成が05Kに入ったが、京急線の急病人救護による影響から3151編成が途中から05Kにて充当されている(※1)。
3151編成より先に出場した3152編成も10月26日にデビュー。
外観
外観は京成では初めてとなる純粋なオレンジ色の帯を採用。かつて3100形{初代}などが纏っていたファイアーオレンジとは異なる。
これは成田スカイアクセス線用の車両であることを示したもので、京成本線との誤乗防止を防ぐ目的と思われる。
戸袋には沿線の名所が描かれており、左から富士山遠景(千葉県から)・浅草寺とスカイツリー・成田山新勝寺となる。
先頭車両には3050形と同じ飛行機をかたどったマークが採用されている。
ヘッドライトは上方でLED式、急行灯・尾灯は車体中央の両サイドにあり、LED式。同時にライトの形状も変更された。
側面の行き先表示が大型化され、2段表記も可能となった。
また、行き先駅のナンバリング表示も可能となっている(例:成田空港行き→KS41・KS42)。
内装
内装は空港間輸送を目的として、座席の形状やモケットを始め、アクセス特急乗車時の懸念点(?)であるスーツケース対策が施されている。
座席のモケットは桜の花をモチーフとしたものに。
一般用はオレンジ、優先席は青と区別されている。
座席の仕切りは大型のものを使用。形は東京メトロ10000系に近い。
3100形で初採用の荷物スペース。ここにスーツケースを置くことが可能となっている。
ブレーキ、カーブ走行などの車両の挙動によるスーツケースの転倒や勝手に動くことを防ぐストッパーを床に採用。
跳ね上がっている腰掛け部分を引くと座席に変化する。
ドア上の液晶ディスプレイ。
京成では初めてとなる2画面方式で、左側が広告用、右側が案内用。
この他には車内犯罪対策として防犯カメラも搭載されている。
(※広告側は著作権の関係でぼかし加工しています)
車内にある車両番号表記。
それぞれ製造会社(日本車両、総合車両製作所)の記載がされている。
車両間の仕切りドアには飛行機をかたどったイラストに加え、マスコットキャラクターの「京成パンダ」も。
見づらい位置ではあるが、右側には「ハナちゃん」もいることにお気づきだろうか。
右下にはこれまで車内でも取り入れることがなかった社名が斜体で入れられている(※2)。
機器等
制御機器は既に運転を開始しているフルSiCを用いた都営5500形と異なり、東洋電機製ハイブリッドSiC-VVVFを使用。
今回の3100形導入に伴い3050形もオレンジ帯に変更されることとなり、既に第1編成が登場(※3)している。なお、6本あるうちの1本は本線転用が予定されているとのこと。
デビュー前日、千葉県を襲った大雨(※4)により京成佐倉駅周辺の一部地区で鹿島川や高崎川が氾濫し浸水被害(※5)が起きたものの、宗吾車両基地は特段影響が無かったため無事に営業運転を開始出来たことは不幸中の幸い。
この3100形もきっと命の重みを痛感したのではないでしょうか。
今回の大雨で被害に遭われた方におかれましては、心からお見舞い申し上げます。
そして一日も早い被災地の復興を・・・。
撮影機材:Canon EOS R + EF24-105mm F4L IS II USM、EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM(コントロールリングマウントアダプターEF-EOS R使用)
Panasonic LUMIX G99 + LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm F2.8-4.0 ASPH. POWER O.I.S.
iPhone XR
撮影場所:北総線千葉NT中央駅、新鎌ヶ谷駅、京成本線京成上野駅
※1:3152編成はその後09K(2)にて充当。
※2:現在、斜体文字を使う例は京成バスのみであり、京成電鉄はHPを含め斜体の文字を使うことがほとんど無い。
※3:3052編成。外観のデザインは3100形に準ずる。(当HPでも紹介予定)
※4:台風21号に刺激された低気圧の影響で、千葉県に「線状降水帯」が出来たことにより記録的な大雨となった。
※5:この影響でちばグリーンバスの本社車庫(田町車庫)が水没。留置していた15台程が水没被害に。(初回掲出時、3台と申し上げておりましたが、Twitter上で15台程が正しいとのことでした。お詫びして訂正いたします。)
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